第十一回2004年10月 24日・25日於/青蓮院跡
青が呼び起こす幻想は、青蓮院の青不動明王の炎のごとく、遍く世界に功徳をおよぼす聖なる夢。小鼓や横笛の音色と武田双雲の書、そして響きわたるゴスペルがダイナミックで華麗な世界を作り出した。
第十二回2005年11月6日・7日於/大本山 相國寺
武家文化と公家文化の融合の時代に誕生した足利義満ゆかりの禅寺である大本山 相國寺。幻想的な光の演出で織り成された空間で、尺八・舞踏そしてポルトガルのファドによって幻想的な舞台が表現された。
第十三回
2006年10月29日・30日於/真言宗総本山 東寺(教王護国寺)
日本古塔中最高の高さを誇る五重塔(国宝)で親しまれている東寺。ゆかりの深い弘法大師へのオマージュを込め、能とピアノ演奏で、東洋と西洋がひとつになった壮大な舞台が繰り広げられた。
第十四回
2007年10月21日・22日於/黄檗宗大本山 萬福寺
さかのぼること約三百年、隠元禅寺が山城宇治の地に開創し、中国文化を受け継ぐ「黄檗山萬福寺」。凛とした気が漂う静寂や山内に、力強い和太鼓、二胡の音色が響き渡る、京都と中国の融合世界を生み出した。
第十五回2008年10月26日・27日於/下鴨神社
時を越えて、今もなお人々を魅了するいにしえのロマンス「源氏物語」。その物語は、時を超えて読み継がれ、人の光と影を映し出す。平安の世よりさらに昔から、生きとし生けるものたちの有様を見続けてきた糺の森・下鴨神社で、華やかに厳かにその一幕が繰り広げられた。